火山大噴火と地球寒冷化について 青山貞一(東京都市大学名誉教授) 独立系メディア E-wave Tokyo 2022年1月19日 |
![]() ![]() トンガ海底火山大噴火動画のスクリーンショット 出典:BBC , トンガの火山噴火により成層圏に入った二酸化硫黄(SO2)が地球に降り注ぐ太陽光をかく乱し気温を低下させるが、SO2総量が約0.4テラgであり、フィリピンのピナツボ山噴火時の約2%あり影響期間は2か月程度と予測される。影響範囲はほぼ南半球となる。 出典英文版Sputnik、翻訳 以下解説は青山貞一 , 二酸化硫黄(SO2)が成層圏に入ることによる太陽光のかく乱により、寒冷化が起きることは、かつてNASAにいた日本人研究員の島崎氏が発見し論文を出している。 , 古くは紀元前1628年頃におきた地中海サントリーニ島ミノアの大噴火、西暦79年に南イタリアで起きたヴェスヴィオ山、天明3年に起きた日本の浅間山大噴火、1883年、インドネシアのクラカタウ山の大噴火、1991年、フィリピンのピナツボ山の大噴火などが有名。いずれも大噴火後、数年にわたり地球寒冷化が起き、たとえば浅間山大噴火では、農作物の生育異変により天明の大飢饉となっている。また地中海サントリーニ島ミノアの大噴火は多くの伝説を生み出している。 , なお、大噴火以外では、原爆、水爆による噴煙の成層圏突入により気温低下が起きている。これを「核の冬」と呼ぶが、これはソ連時代のターコや米国のセーガらの研究者により研究、発見されている。 また湾岸戦争時の巨大油井が約1年間燃え続けたことによる影響については青山貞一らがコンピュータシミュレーション及び中東現地調査(サウジ、クウェート)を実施した。これによると噴煙は成層圏には突入していなかったが、黒煙が太陽光を遮り、クウェートの地表では通年の20℃以上気温が低下していた。出典:環境総合研究所、湾岸戦争の地球環境への影響、1991 , |